今までは、仕上げ磨きについて、またおすすめの仕上げ用歯ブラシについてお話ししてきました。
今回は、本人が磨くときの歯ブラシについてお話ししていきます。
小さな子供用の歯ブラシとして、様々な形状のものが売られていますよね。持ち手が輪っかになっていたり、喉の奥を突かないようにストッパーがついていたり‥。
もし3歳前のお子さまが自分で磨きたがった場合には、そのようなタイプのものを買ってあげると良いでしょう。
ただし、使うときは必ず座らせて、絶対に目を離さないでください。歯ブラシを口にくわえたまま転倒すると大ケガになる可能性があります。
では、もし本人が磨きたがらなかったら?
その時は、保育園や幼稚園でやらせてくれるようになるタイミングで本人磨きをスタートさせるのが良いでしょう。
年少さんの年齢になると、なんとか「歯磨きの時は歩き回らない」というルールを守れるようになりますし、自分の身体を清潔に保つ重要性についても少しずつ学んでいくことができます。
でも、ご自宅でも本人に磨かせないといけないか?というと、やはり強制する必要はないでしょう。
親の仕上げ磨きの前に、少し自分でもトライさせる程度で十分です。
◆まだ手を細かく動かすことができないので、歯の汚れは落とせない
歯磨きは、まさに1㎜ほどの隙間にこびりついた汚れをブラシで細かく掻き出していくような作業です。これは、かなり大きな子でもできません。
歯磨き形状のものを口に入れて遊ぶことと、歯磨きをして汚れを落とすことは全くの別物と考え、仕上げ磨きは必ず行いましょう。
◆本人にやる気がなければ、親の負担が増すだけ
仕上げ磨きだけでも大変なのですから、本人の気が乗らないときに無理にやらせる必要はありません。気楽にいきましょう。
◆口に長い棒を入れるのは危険
小さな子に磨かせるのであれば、本当にひと時も目を離してはいけません。
それが難しいときには、一人では磨かせない、と決めておきましょう。
親が見ていない状態で使うものとしておすすめなのは‥コレです!
保育園や幼稚園で歯磨きをするということは、他のお友達とぶつかったり転倒したりするリスクを完全には避けることはできません。
ですので、とにかく一番安全なものを選んであげるのが正解です。
好きなキャラクターの歯ブラシを使いたがる場合もあるかもしれませんが、それはご自宅で、親の監視下で使ってもらうようにしましょう。
ご自宅でも安全性を優先してこの曲がる歯ブラシを使っていただいても良いですし、キャラクターでももちろん大丈夫。
以前ご紹介したタフトの歯ブラシを本人用として使っても良いでしょう。
就学前は、少しずつ歯磨き習慣をつけていけば良い、というゆったりとした心構えでOKです。
1つとても大事なポイントとして‥
「仕上げ磨き用の歯ブラシは、毛先がひらいていない綺麗なものを使う」ということがあります。
ご自分の歯ブラシでもそうだと思いますが、おろしたての新品の歯ブラシで磨くと歯がツルツルになりますよね。
仕上げ磨きで使う歯ブラシも、毛先がひらいてしまうとせっかく仕上げ磨きをしても汚れが落ちず、効率が良くありません。
お子さまが磨くとどうしても力が入りますし、噛んでしまうこともしばしばですので、仕上げ用歯ブラシと本人用歯ブラシを分けるようにしてください。
今回はお子さまが使う歯ブラシについてお話ししてきました。
ポイントは二つ。
・親の目が届かない場所での歯ブラシは安全性優先で選ぶ
・仕上げ用歯ブラシは親専用にして、本人用歯ブラシとは分ける
ということです。
「さんかく歯科」ではおすすめの歯ブラシを検診のたびにプレゼントいたします。是非お気軽にお越しください♪