まだ1~3才といった低年齢であるにも関わらず、虫歯ができてしまうお子さまがいます。
この子達はほぼ例外なく、入眠時の授乳をやめられていません。(哺乳瓶にミルクも同じです)
離乳食をはじめる前の母乳だけの時期は虫歯になりませんが、食事や間食で糖を摂取し始めると虫歯になってしまいます。
「母乳だけの間は虫歯にならない」ことだけを取り上げて、いつまででも授乳をしても良いという方もいますし、間食の取り方に気を付けてプラークをしっかり取りさえすれば授乳を続けて良いと解釈している方もいます。
しかし、現実には離乳食以降の食生活において糖質を制限するのは難しく、ご家庭でプラークを完全に取り除くことも不可能です。
つまり、虫歯にさせたくないのであれば、適切な時期に授乳をやめることが必須なのです。
低年齢での虫歯治療は子供にとって大きな負担ですし、治療後も永久歯に生え変わるまで何年もかかります。その間、きれいな前歯を保つことは至難の業です。
いつかは授乳をやめる時が来ます。であれば、タイミングを逃さずに1歳頃には卒業してしまうことを小児歯科医として強くおススメします!