前回は、仕上げ磨きにおすすめの歯ブラシをご紹介しました。
今日は、乳歯の時期から必ずセットでお使いいただきたいフロスについてお話しします。
ところで皆さまはお子さまの歯ブラシをどこに置いていますか?
うちではリビングの近くに三点セットで置いています。
寝る前の最後の仕事である歯磨きは、出来るだけ素早く終わらせたいですよね。
小さなお子さまは、うがいも出来ませんので洗面所である必要はなく、このリビング歯磨きはとてもおすすめです。
(糸タイプのフロスの使い方をこちらの動画でもご紹介しています)
フロスは一応おうちにあるけれど、ごくたまにしか使わないというご家庭も多いのではないでしょうか。
「食べ物がはさまった時に使うもの」という感覚の方もかなりいらっしゃるように思います。
歯ブラシだけの場合、歯の汚れは約60%しか落とせていないと言われています。
歯と歯の間の汚れを落とす手段はフロスしかありませんので、必ず歯ブラシとセットで使うようにしましょう。
お子さまのフロスとして、プラスチックの柄が付いたホルダータイプを勧められがちですが、ホルダータイプはコストパフォーマンスが悪いだけでなく、角度的に奥歯に入れにくく、実は使いにくいのです。
はじめてのフロスであっても、いきなり糸巻きタイプを選ばれることをおすすめします。
お子さまのフロスとして最適なものを早速ご紹介します。
それは、いつも行くコンビニにもあるコレ!
ポイントは以下の2つです。
◆唾液にふれると、糸がスポンジのように膨れる
ワックスのついた硬いタイプですと、お子さまの歯茎を傷めやすい上に汚れをうまく落とせません。
膨らんだフロスが汚れを絡めとるイメージで、とても使いやすいです。
◆安くてどこでも手に入る
フロスにはとても高級なものもあります。もちろんそれ相応の性能があるのですが、お子さまへの使用にはそこまでのものは必要ありません。
ただでさえハードルの高いフロスですので、近くのコンビニでさっと買えて、手に取りやすい価格であることが大切です。
そして、こどもはなぜか糸巻きタイプのフロスを出すのが大好きです。
適切な長さを教えてあげて、やってごらん、と歯磨きへと誘導することもできます。
高級フロスをお子さまにビーッと引っ張りだされる悲劇をさけるためにも、クリニカ一択です。笑。
子供の歯と歯の隙間はゆるめなので、大人が自分でやる時ほどの力はいりません。
フロスを両中指にひっかけ、両人差し指や親指でフロスをピンと張れば、簡単に歯と歯の間にいれられるはずです。
緩すぎる場合には、フロスを2本束ねて使うと汚れを落としやすくなります。
これも低コストだからこそできることですね。
逆に、きつい場合は無理やり押し込まず、ギリギリとのこぎりの様に揺らしながら間に入れていきます。
歯茎の下から上へと汚れをこすり取るようにしますが、歯は2本ありますので、左側の歯、次は右側の歯、と二回こすり上げることを忘れずに。
このように文章で書くと大変そうですが、慣れてしまえば全部の歯をやるのに1分もかかりません。
フロスを開始するのは、乳歯の前歯がくっついた時からと考えるのが良いでしょう。
スカスカの歯並びの子は遅めで良いですし、反対にギチギチの子は早めに開始します。
前歯だけの頃にフロッシングを練習して、必ず歯ブラシとセットで使うことを習慣化しておけば、その後にはじまる奥歯のフロッシングにも難なく対応できるでしょう。
フロスは糸巻きタイプで、必ず歯ブラシとセットで使用しましょう。
ご自身の歯にフロスをするのとは少し感覚が違いますので、はじめは難しいかもしれませんが、「さんかく歯科」ではいつでも丁寧にお教えいたします。
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