毎日使う歯ブラシ。
ドラッグストアに行けば可愛いものもたくさんあって、どれを選んだら良いか迷いますよね。
我が子の歯磨きでもたくさんの歯ブラシを試してきましたが、実は使いやすいものはとても少ないんです。
今回は、小児歯科医として自信を持っておすすめできる、「子供用歯ブラシはこれ!」というものをご紹介します。
虫歯を防ぎたい、お口を清潔に保ちたい。
乳幼児期からのこの想いを実現するのに必要な歯ブラシは、実はこれから紹介する一種類です。
その理由も併せてご説明します。
(ちなみに、歯ブラシを毎回使い始めるのは上下合わせて前歯8本が生え揃う、1歳ごろからが適切です。それまでは、授乳や食後にガーゼでゴシゴシとこすり取る方が汚れが良く取れますよ。)
仕上げ磨きとは、子供が自分で歯磨きを行った後に、最後に大人が歯を磨いてあげることです。
驚かれるかもしれませんが、1歳から少なくとも10歳までの間は、こどもの歯を最後まで磨くのは大人の方であることが理想的です。
もちろん未就学児でも自分で歯磨きを行うことはできますが、実際には汚れの多くがお口の中に残ってしまいます。
ですので、この『仕上げ磨き用歯ブラシ』を用いて大人の方が歯磨きをしてあげることが何よりも大事です。
その仕上げ磨きで用いる歯ブラシに求められることは主に三つ
① 形状が一般的な歯ブラシの形であること
② かたさは普通、毛足は短く、大きさは小さめであること(小は大を兼ねる!)
③ 安く買えること
これを満たしてくれる歯ブラシとして、下記をお薦めします。
① 形について
いまは様々な形状の歯ブラシが販売されていますが、皆さんが想像される一般的な歯ブラシの形状以上に機能的なものはありません。
ごく普通の形のものを選んでもらうことが磨きやすさに繋がります。
仕上げ磨きをする大人の手に合わせて、持ち手部分が長くなっているタイプもありますが、支点が歯から遠ざかり細かく動かしにくいので、このサイズが良いでしょう。
② 特徴について
子供のお口の中は想像以上にスペースが小さいものです。奥歯などを磨く際には小さい歯ブラシの方が汚れに届きやすく、虫歯も防ぐことが出来ます。
また、毛足が長く柔らかいものは一見子供の歯茎に良さそうですが、実際には弱い力が加わるだけでも毛がたわんでしまい、汚れがほとんど取れません。
とにかく毛足が短く、毛の固さも「ふつう」のものを選んでください。
(生えたて歯のためのはじめての一本には、PSを選んでいただいてもOKです)
③ 価格について
実は歯ブラシの形状と同じくらい重要なのが、頻繁な歯ブラシの交換です。
安くて良いものを、1か月おきに交換するのがベストです。
子供たちは噛んでしまったり、力一杯磨いたりしてすぐに歯ブラシをダメにしてしまいます。
毛先が開いた歯ブラシを仕上げ磨きに使っていたのでは、効率的に汚れを落とせません。
幼稚園・保育園の時期になれば、お子さん自身で歯磨きをされる機会もあるかもしれません。
その時の歯ブラシは安全なコチラがおすすめです。
10歳まで仕上げ磨きと聞いて「え〜⁉︎」と思われた方が多いのではないでしょうか。
(どうして10歳までなのかについてはまたの機会に・・)
長くて大変な仕上げ磨きですが、1歳から10歳までずっと同じ歯ブラシでOKとなれば、一種類の歯ブラシをストックしておけば良くなります。
パパママが少しでも楽になれば嬉しいです。
さんかく歯科では、初めての方だけではなく、定期検診にいらした方にも毎回この歯ブラシをプレゼントする予定です。
ぜひ一度、使ってみてくださいね!