2020 11.24自己紹介

『さんかく歯科』名前の由来

『さんかく歯科』・・ちょっと変わった名前ですよね。

実はこれ、子供のための歯医者さんを実現するための、深い意味が込められているんです。

 

 

  • 専門用語『小児歯科三角』とは

小児歯科の教科書には、1969年に提唱された「小児歯科治療の三角形」という概念が登場します。
それではこの『小児歯科三角』とは何でしょうか?

 

大人の歯科治療では、全ての判断を大人である患者さまが行い、日頃の生活習慣も患者さまの意思で決定しています。
つまり、歯科医がアプローチすべきは患者さま一人であり、歯科医と患者さまとの1対1の関係で完結するのです。

 

小児の治療となるとこうはいきません。
小児の歯科治療では、①患児 ②保護者 ③歯科医の3者が互いに深く関係し合います。

 

治療をスムーズに行うために、患児と歯科医との信頼関係が大事であることは言うまでもありません。
ですが、いくら歯科医が患児と仲良くなろうとしても、保護者の信頼を得られなければ、それはかないません。
親が緊張していれば子供も警戒してしまいますし、逆に、親がドンと構えていれば子供も自然体でいられる。
このように、子供は親の心理状態を敏感に感じ取っているのです。

 

まずは保護者の方に医療者を、そしてスタッフを信頼してもらい、安心してお子さまを任せてもらうことが何より大切なのです。
こうした三者の関係性を三角形に見立てて、『小児歯科三角』と呼びます。

 

当院では、充実した診療を提供するうえで、この『小児歯科三角』の構築こそが最も重要と考えており、この大切な三角形の関係を表す名前として『さんかく歯科』と名付けました。

 

 

  • もうひとつの『さんかく』

「さんかく」にはもうひとつの意味合いがありますそれは、小児歯科が保護者の『参画』が求められる特殊な分野であるということです。

 

幼いお子さまに、歯磨きの大切さや管理を説いて聞かせても、それを理解してもらうことは出来ません。
ですから、保護者の方にまずはご理解いただき、それをお子さまと一緒に実践していただくことが欠かせません。

 

また、虫歯はいわば生活習慣病ともいえるもので、保護者の方が作り出す日々の暮らしが直接的に影響します。
来院時にお子さまの歯を削って埋めるだけでは全体の半分程度の治療でしかなく、残る半分のご家庭でのケアや食生活の改善があってこその虫歯治療となります。

 

より良い生活習慣を身につけるには、歯科医師から保護者への適切なアドバイスが非常に有効です。
ただでさえ忙しいパパとママに、一番楽な方法でお口をキレイに保つ方法をお伝えしたいと思っています。

 

 

  • まとめ

このように、まさに小児歯科治療の特徴を表す「さんかく」を医院名としました。
またこの三角の概念は当院のフィロソフィーそのものでもあります。

 

「さんかく歯科」では、常にお子さまを三角の頂点として、保護者の方と医療者が三角の底辺となり、お互いに協力しながらお子さまの健やかなお口の成長を支えていきたいと思います。

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